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カテゴリー:山形県

山形県の太陽光発電設置補助金は省エネ機器が必要

2010年度の山形県予算に関する話題だ。毎日新聞サイト山形版の3月1日記事「県新年度:予算案から エコ住宅に助成 /山形」から一部を引用する。

家庭の二酸化炭素(CO2)排出量を減らそうと、省エネ機器などを設置した住宅への補助を始める。県産木材を使うことが条件。約4200万円を計上した。県の石川耕三郎環境企画課長は「県産木材を使えば運送のエネルギーも減らせる。環境に優しい住宅への関心を高めてほしい」と話している。

県産木材を使った上で、高効率給湯器やペレットストーブ、LED照明などの省エネ機器を設置する新築・改築住宅が太陽光発電装置も設置する場合、設置費として1キロワットあたり2万円を助成する。最大4キロワット、8万円が上限の予定で3200万円を見積もった。太陽光発電装置の設置費は、1キロワットあたり約65万円で、一般家庭では通常、3~4キロワットが必要という。

また、県産木材を使い、省エネ機器を設置した上で、高い断熱性・気密性が求められる次世代省エネ基準を満たした住宅を建設する場合は、1軒あたり50万円を助成する。20軒分計1000万円を計上した。公募して審査した上で、助成先を決めるという。
...(C)毎日新聞

現在は山形県の太陽光発電設置補助金は無く、2010年度から開始する事業だ。山形県の太陽光発電設置補助金は、単に太陽光発電システムを設置すればよいだけでは駄目で、次の条件が付く。
(1)県産木材を使用
(2)高効率給湯器やペレットストーブ、LED照明などの省エネ機器を設置
この条件を満たす新築・改築住宅が補助の対象だ。その太陽光発電設置補助金の金額は、1キロワット当たり2万円で、最大4キロワット、つまり8万円が上限だ。この金額は、県レベルとしては若干低い程度か。

予算総額は3200万円、ということは、上限が8万円なので、400件の補助を見込んでいるのだろう。

この太陽光発電設置補助金とは別に、住宅新築時の補助金がある。条件は次のとおりだ。
(1)県産木材を使用
(2)省エネ機器を設置
(3)高い断熱性・気密性が求められる次世代省エネ基準を満たした住宅
つまり、太陽光発電システム設置の補助金の条件にプラスして次世代省エネ基準を満たした住宅を新築すれば別の補助金が貰える。その金額は1軒50万円。予算は20件分の1000万円、とのことだ。この補助金まで取得できれば、太陽光発電システムはかなり安く設置できることになる。省エネ住宅が増えるこの政策は評価できる。

東北芸術工科大に二酸化酸素排出ゼロのエコハウスが建設

毎日新聞サイト山形版1月7日の記事「エコハウス:CO2排出ゼロ、芸工大に県が建設 山形市産の木材使用 /山形」から。

◇きょう着工、3月に完成
山形市産の木材を使った二酸化炭素(CO2)排出量ゼロのエコハウスを、東北芸術工科大の敷地に県が建設する。7日に着工し、3月末完成の予定。設計を手助けした芸工大の竹内昌義建築・環境デザイン学科教授(建築設計)は「鉄骨やコンクリートの家は建てる時にCO2が発生する。未来の住宅は木造であるべきだ。寒暖の差が激しい山形から、快適でエコな住宅モデルを世界に発信したい」と話している。

木造2階建てで延べ床面積約208平方メートル。太陽光発電で5キロワットの電力を供給し、木質ペレットが燃料のボイラーで給湯と暖房を賄う。窓の向きや屋根の形を工夫し、壁のない構造にしたことで風通しを良くし、夏でも冷房を使わず快適に過ごせるようにした。
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設計にかかわった芸工大の三浦秀一建築・環境デザイン学科准教授(建築環境工学)の試算で、4人家族で住宅からのCO2排出量は年4・8トンという。

環境省が進める「21世紀環境共生型のモデル整備事業」の一環で、事業費約6600万円は環境省が全額補助する。完成後はモデルハウスとして一般公開する予定。(C)毎日新聞

二酸化炭素排出量ゼロのエコハウスの話題だ。東北芸術工科大の敷地に山形県が建設。設計は東北芸術工科大の教授たちだ。

二酸化炭素排出ゼロのため、鉄骨やコンクリートではなく木材、それも地元の山形市産の木材を使用。電力は5キロワットの太陽光発電だ。そして寒冷地なので暖房と給湯は電気ではなく、木質ペレットが燃料のボイラーを使用する。

また窓や屋根を工夫し風通しを良くしたことで、夏は冷房無しで快適に過ごせるようにしたとのことだ。設計担当教授によれば4人家族で住宅からの二酸化炭素排出量は年間4.8トンとのことなので、その二酸化炭素を排出しなくて済むことになる。

なおこの事業費は6600万円。結構な金額だ。完成後はエコハウスのモデルハウスとして公開予定とのことだ。

ところで、関係者には申し訳ないが、東北芸術工科大を私は知らなかった。「芸術工科大」という名前の付く大学は以前は九州芸術工科大のみで、これは九州大に吸収されてしまったので今は名称は異なる。調べたところ、現在は東北芸術工科大の他には神戸芸術工科大があるようだ。

雪国対応の太陽光発電パネル

このブログの10月18日記事「新潟の大規模太陽光発電所」で、新潟県と昭和シェル石油が設置予定のメガソーラーについて書いた。その中の引用記事中に「降り積もった雪が落ちやすいように表面を工夫し、わずかな光で発電できるパネルを設置」とあった。そしてやはりこのブログの11月26日記事「新潟県と昭和シェルの大規模太陽光発電所」で同メガソーラーについて再度書いた。その中で、メガソーラー設置費が高めなのは、先ほど述べた雪国対応太陽光パネルが原因ではないか、との憶測を書いた。

さて今日の話題はその雪国対応の太陽光発電パネルだ。私の想像では、パネル表面のコーティング等により雪が滑り落ちやすくなる工夫があるのでは、なのだがこれは確証はない。今日ご紹介する記事では、大変安く雪国対応の太陽光発電パネルが設置できるのだ。少し前だが、12月9日付の朝日新聞サイト福島版の記事「脱CO2社会へ:太陽も寒風も」から一部を引用する。

東北、特に日本海側の太陽光発電は雲や雪の影響が懸念されてきた。新エネルギー導入促進協議会によると、2008年度までの住宅への導入数は、都道府県別で秋田の966件、青森の1148件、山形の1951件がワースト3。東北6県平均でも4092件で全国平均の9721件を大きく下回った。

しかし、「雪国でも見劣りしない発電が可能だ」と、豪雪地帯の山形県米沢市で電気工事業を営む鈴木弘さん(75)は力説する。車庫の屋根に出力4キロワット分、計48枚のパネルを取り付け、99年から発電量を記録してきた。

◎全国平均に近く

「米沢では無理だべ」と笑われたが、パネルの上に透明の波板をかぶせるなど雪を滑り落とす工夫をした。10年分の年平均発電量は1キロワット当たり970キロワット時。1千~1100キロワット時とされる全国平均をやや下回る程度を確保できた。

年間平均日照時間で東北の太平洋側は他の地域に見劣りしない。東京の1847時間に対し、仙台市は1843時間とほぼ同じで、八戸市(青森)は1925時間に上る。
...(C)朝日新聞

雪の影響が懸念され、東北地方の太陽光発電システムの導入は全国平均の半分以下だ。しかし東北地方は想像以上に日照時間は長く、仙台市は東京とほぼ同じ、八戸市は東京より日照時間が多い。しかし冬季に晴れていても雪が太陽光パネルの上に乗っていたのでは発電量はゼロだ。

豪雪地帯の山形県米沢市のあるお宅では、太陽光発電パネルの上に透明の波板をかぶせて雪をすべり落とす工夫をしたそうだ。その結果、10年間の年平均発電量は、出力1キロワット当たり970キロワット時。この数字は、全国平均は1000~1100キロワット時なので真ん中をとって1050キロワット時としたときの約92%だ。大変すばらしい発電量といえる。安い波板でこれだけの効果がでるのだから、太陽光発電パネルメーカーは類似の工夫で安い雪国対応パネルを作るべきだ。

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