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カテゴリー:その他

ジャイロで効率アップした波力発電

今日は太陽光発電とは関係の無い話題。日本は四方を海に囲まれている。この海洋の力を使ったエコな発電には、主なものが2つある。一つ目の潮力発電は潮位差を利用した発電で、出力がギガワットクラスの巨大な発電所が可能だ。二つ目は波力発電で、波の寄せては返す力を利用した発電だ。今日の話題はこの波力発電。産経新聞系のSankeiBizサイトの1月4日記事「波力発電の新方式開発 高い効率性、耐久性実現」から一部を引用する。

環境面で注目される波力発電で従来弱点となっていた効率性を高め、低コストで高い耐久性を保持する新しいシステムを、神吉(かんき)博・神戸大名誉教授(機械力学)らが開発。実用化に向け、最終試験を進めている。ジャイロ(コマ)を使って波による揺れを直接回転運動に変換する技術を採用。製品化を目指す神戸大発のベンチャー企業「ジャイロダイナミクス」(神戸市中央区)は、今年から国内外で販売を開始する計画を立てている。
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日本全国の海岸に打ち寄せる波のエネルギーは総計で原発数十基分と推定され、神吉さんは「これほどのエネルギーを使わないのはもったいない」と、平成12年ごろから波力発電の研究を進めてきた。

従来の波力発電は、波の運動を空気の移動に変換し、タービン(回転動力の原動機)を回して発電する方式が主流だった。しかし、この方式ではエネルギーの変換回数が多く、タービンの回転ロスもあって効率の悪さにつながっていた。

神吉さんはもともとジャイロを使った宇宙ステーションの制御などの研究が専門で、波力をジャイロで回転運動に換え、発電機を回す方式を発案した。鳥取大と共同研究を進め、16年には鳥取市の港湾に最大出力5・5キロワットの試験機を設置。実験の結果、発電効率はタービン方式の2倍以上になることが確認された。

ジャイロ方式は機械が海水や外気と接触しないため耐久性にも優れており、実験では海上に4カ月間設置しても損傷はなかった。

現在は和歌山県すさみ町沖の太平洋で最大出力45キロワットの発電機(縦9メートル、横15メートル)を浮かべ、今年2月までの予定で実験を行っている。
...(C)SankeiBiz

既存の波力発電は効率が悪かった。Wikipediaによれば、波力発電の原理は「没水部の一部が開放された空気室を水中に設置し、ここから入射した波で空気室内の水面が上下し、上部の空気口に設置した空気タービンが往復空気流で回転する。」

引用新聞記事のとおり、既存の波力発電は波の力をいったん空気の運動に変えてからタービンを回して回転運動に変える、という原理のため非常に効率が悪い。今回、神戸大名誉教授の神吉氏が開発した波力発電は、ジャイロを使って波の力を直接回転運動に変える仕組みなので効率が良い。

鳥取市の港湾にテスト機を設置して実験したところ、この新システムは従来のタービン方式の2倍以上の効率であることが確認されたそうだ。これは大変な効率アップだ。そして神吉氏によれば、日本全国の海岸に打ち寄せる波のエネルギーは総計で原発数十基分と推定されるそうなので、効率アップした波力発電機があれば太陽光発電や風力発電よりも安く安定した発電が可能になるはずだ。

またこの新方式は、機械の内部が海水や外気に接触しないため耐久性も優れている。

現在は和歌山県沖に出力45キロワットの発電機を設置し実験中。この発電機のサイズは9m×15m、ということは、このサイズの太陽光発電ではとても45キロワットには及ばない。出力45キロワットは太陽光発電なら一般家庭10~15軒分に相当する出力なのだ。

風力発電には致命的欠点があった。鳥との衝突、バードストライクだ。この新方式の波力発電は、ジャイロが密封されているので"フィッシュストライク"はほとんど発生しないだろう。

効率よく安定したエコな波力発電、今後着目されて良い優れた発電だ。

太陽光と風力で航行する船舶

CNN日本語サイト12月14日記事「太陽光と風力で進むフェリー、豪企業が開発 香港でお披露目」から。

オーストラリアの企業が開発した太陽光と風力で動力を得るフェリーを開発し、このほど香港でお披露目された。石油代替燃料への切り替えがなかなか進まない船舶業界に、一石を投じるものとして期待されている。

開発した豪ソーラーセーラー社によると、すでに4隻が完成しており、1隻は世界でも2番目に混雑するとされている香港の港で、来年1月から運行を開始する。また、上海やサンフランシスコなど航行船舶数の多い港に売り込んでいく。

ソーラーセーラー社の開発したフェリーは、太陽の方向に向けて角度を変えられるソーラーパネルを装備。風力でも動力を得られることから、太陽が出ていない場合も航行が可能。船舶から排出される二酸化硫黄など、環境破壊の原因となる有害ガスの削減が見込める。
...(C)CNN

太陽光と風力で動力を得るフェリーの話題だ。これはオーストラリアのソーラーセーラー社が開発したフェリー。太陽の方向に向けて角度を変えられる太陽光発電パネルを装備することで効率良く太陽光により発電ができる。

この引用記事には明記されていないが、これらのフェリーには様々なタイプがある。商用船舶ページの情報によれば、すべてのタイプは太陽光発電システムと蓄電池を装備している。そして、すべて燃料でも航海できるハイブリッドタイプだ。それに加え、風力も使えるタイプの船舶もある。風力タイプは、太陽光パネルの一部が大きな帆のようになっている。

一番大きな乗客600人タイプは、全長が36.4m。スピードは、太陽光/風力/バッテリー航行時が0~7ノット、燃料航行時が7~14ノットだ。例えば港の中の低速航行時に太陽光/風力/バッテリーで航行するのだろう。

またこの会社の製品では、クルーザーもある。

上記引用記事にもあるとおり、石油代替燃料への切替がなかなか進まない船舶業界に一石を投ずるユニークな製品だ。

経産省-太陽光発電協会に相談窓口開設要請

経済産業省は、太陽光発電装置の訪問販売トラブルに対処するため、消費者保護対策を打つことを発表した。

国民生活センターへの太陽光発電装置に関する08年度の相談件数は1719件で、前年度より21%も増加しており、このうちの8割以上が訪問販売でのトラブル。09年度の相談件数は9月15日の段階で、前年同期より32%増加しているという。

訪問販売の手口はさまざまだが、具体的な例として「国の補助金が受けられる」と説明されて450万円の装置を購入したが、その後装置が補助の対象外だと分かったり、分割払いで230万円で装置を購入したものの、実際の電力買い取り額が月400~1000円どまりだったというケースなどがあげられる。

経済産業省は10月8日、太陽光発電装置などに関する消費者の相談が増加している傾向を受け、消費者庁や太陽光発電に関する関係団体と連携し、太陽光発電の普及促進制度に関する周知徹底を図るなど、消費者を保護する対策を打つことを発表した。

同省の発表によると、太陽光発電装置の訪問販売において、「売電により光熱費やクレジットの手数料などの費用負担がゼロになる」、「すぐに契約しないと補助金が受けられなくなる」などの不実な告知が疑われる勧誘が見受けられるという。

同省ではこうした状況を踏まえ、いくつかの対策を実施する。その1つは「太陽光発電に関する関係団体との連携」だ。太陽光発電協会に向け注意喚起文書の発出を行うと同時に、協会会員企業に対し、特定商取引法・景品表示法・消費者契約法といった法令に関する研修を本年度から実施することを要請する。あわせて、同協会に消費者向け相談窓口の設置も要請し、消費者からの問い合わせに対応していく体制の構築を目指す。

2つ目は「太陽光発電の普及促進制度に関する周知徹底」だ。住宅用太陽光補助金制度や太陽光発電の新たな買取制度について、虚偽説明を織り交ぜた取引を防止すべく、制度に関する周知・広報活動を徹底する。

3つ目は「割賦販売に関する対応」だ。クレジット事業者および日本クレジット協会から太陽光発電装置の販売に関するクレジット取引について現状を把握するとともに、同協会に対し、同協会の相談窓口を活用した消費者からの苦情相談の充実、協会会員事業者における苦情相談・加盟店管理の取り組みを要請する。

さらに、特定商取引法上問題となる消費者被害を生じさせている販売業者への信用供与を、クレジット事業者が適切に管理していない場合は、必要に応じて、割賦販売法による調査を行うなどの対応を行っていく。
(2009/10/09・マイコミジャーナルから転載)

経産省のこうした取り組みが効を奏することを期待したいところだが、消費者自身もまた、悪質な訪問販売から身を守るために、複数の見積もりを取ったり、納得できる業者との契約をするなど、慎重な対応が必要のようだ。

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