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カテゴリー:熊本県

熊本県の太陽光発電設置補助金

朝日新聞サイトの熊本版2月20日付記事「3年連続減/新年度県の当初予算案」にある太陽光発電関連の2010年度予算は次のとおりだ。

●太陽光発電など「夢」事業18億円

厳しい財政の中、県は「くまもとの夢づくり推進枠」に一般財源で前年度の倍の18億円を確保。蒲島郁夫知事が重視する分野に配分する。
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商工業では、ソーラーパーク推進事業に5億7400万円を計上し、一般住宅と事業所に太陽光発電施設の設置費用を支援する。家庭にソーラーパネルを設置する場合は上限10万円まで助成し、県内企業のソーラーパネル設置には1千万円、それ以外は300万円を支給する。一般住宅の太陽光発電普及率を全国1位にし、事業所の県内発電容量を倍増させるのが目標だ。(C)朝日新聞

熊本県は次の目標を持っている。
(1)一般住宅の太陽光発電普及率を全国1位にする。
(2)事業所の県内発電容量を倍増

特に(1)は大変大きな目標で大変結構なのだが、いままで熊本県の県レベルの太陽光発電設置補助金は企業向けのみで、一般住宅向けの補助金はなかった。それを、2010年度は一般住宅向けに上限10万円の太陽光発電設置補助金制度を導入する、とのことだ。県レベルの一般住宅向けの太陽光設置補助金としては平均よりは少し下の金額、といった感じだが、少なくとも上記目標へ向けて動き出している、といったところか。

企業向けの2010年度の太陽光発電設置補助金は、県内企業は1000万円、それ以外は300万円、とのことだ。しかしこれは2009年度からは後退している。2009年度は、もう締め切りは過ぎているが、次の内容だ。

・ 補助率 補助対象経費の1/4以内
・ 補助限度額 1,000万円
・ 特例要件 以下の要件に該当する場合は、補助率を1/3以内、限度額を3,000万円に拡充します。
  (1)県内製の太陽光パネルを設置した場合
  (2)熊本県中小企業振興条例の基本理念に則り、設置事業所等が、県内の中小企業を直接の工事の発注先とする場合
・ 補助率上限 他の補助制度との併用も可能としますが、県と合わせた合計の補助率は、2/3を上限とします。

つまり県外企業については、2009年度は条件が合えば限度額3000万円だったものが2010年度は300万円になる、ということだ。県内企業育成の姿勢が強まった政策といえるが、県が誘致した大企業にとっては熊本県に事業所を設置したメリットがひとつ減ることになる。

なお企業向け太陽光発電設置補助金については、2009年度はさらに次の条件があった。

県から補助を受けた事業所等は、太陽光発電システム設置完了後に、「くまもとソーラーパーク」に認定するとともに、太陽光発電の普及啓発活動にも継続的に協力していただくことを要件とします。
※「くまもとソーラーパーク」・・・10kw 以上の太陽光発電システムを導入し、かつ一般からの見学受け入れなど、普及啓発を行っている事業所等を認定。現在26 事業所。

この補助金を受けるには「一般からの見学受け入れなど、普及啓発」を行わなければならないようで、企業にとっては難しいかもしれない。

条件は付けずに補助金を出せば太陽光発電の設置は進むのに、と思う。

トステム工場の遊休地に大規模な太陽光発電施設

1月23日の朝日新聞サイト熊本版記事「長洲で太陽光発電計画」から一部を引用する。

トステムやINAXなど、住宅建材・販売などの事業会社を傘下に持つ「住生活グループ」(東京都中央区)は、トステムの有明工場(長洲町)の遊休地を利用して、出力3750キロワットの太陽光発電施設=完成イメージ図=を建設する計画を18日に発表した。九州電力が福岡県大牟田市に建設中の施設(出力3千キロワット)を超え、九州最大となる。

同社によると工場敷地は約36ヘクタール。現工場の東側の遊休地約11・9ヘクタールに太陽光パネル(縦1メートル、横1・3メートル)を2万枚敷き詰める。推定発電電力量は一般家庭約千世帯分の年間約400万キロワット時で、発電量は自社工場の使用電力の12・5%分に充てる。休業時の余剰電力は九州電力などに売る方針。二酸化炭素排出も年間約1500トン削減できるとみている。事業費は約20億円。2011年2月の運転開始をめざす。(C)朝日新聞

トステムの有明工場の遊休地に太陽光発電施設を建設する話題だ。出力は3750キロワットというから、約3.8メガワット。九州では最大規模となるそうだ。

太陽光パネルを約2万枚敷き詰める、とのこと。出力は3750キロワットなので、3750キロワットを20000枚で割ると、1枚当たりの出力は0.1875キロワットとなる。通常は1枚当たり0.2キロワットなので、少々変換効率が低い(が安い)太陽光パネルを使用しているのかもしれない。

事業費用は約20億円。この金額を3750キロワットで割ると、1キロワットあたりの建設単価は約53万円となる。これはメガソーラーとしては安い。ということは私の仮説の、太陽光パネルは少々変換効率が低いが価格が安いもの、は当たっているかもしれない。

ブラインド状の可動型太陽電池パネル

熊本にある半導体関連会社の(株)ミヤムラの新製品の話題。少々古くて恐縮だが今までには無いタイプの製品なので紹介する。熊本日日新聞サイトの2月5日付記事「可動型の太陽光発電開発 季節に合わせ効率最大化」から一部を引用する。

半導体製造装置組み立てのミヤムラ(熊本市)は四日、太陽の軌道に合わせて、パネルが自動的に動く太陽光発電システムを開発したことを明らかにした。常時、日光に対し九〇度に近い角度でパネルが当たるため太陽電池の発電効率が最大限に高まるという。

パネルはブラインドカーテンのように動き、光を通すことから一般家庭やオフィスの窓として設置されることを想定している。現在、量産に向けた生産体制を検討しており、価格は未定。

太陽電池を生産する富士電機システムズ熊本工場(南関町)の薄いフィルム型太陽電池を採用した。同社のパネルを使った可動型システムの開発は初めて。

製品は、季節ごとの日照時間に合わせて二十四の可動パターンを設定。厚さ一ミリと薄いフィルム型太陽電池を樹脂で加工し、光を通すよう工夫した。

パネル一枚の出力は二十四ワット。使用枚数で発電量は変わるが、室内の照明や音響機器などの電気を賄うことができる。
...(C)熊本日日新聞

少し幅広のブラインドを想像してもらいたい。そのブラインドのルーバーは太陽電池でありを、太陽の高さに併せて角度を変えることで太陽と90度近い角度を確保する、といった製品だ。家庭やオフィスの窓に設置することを想定した製品とのことなので、太陽の欲しい雪国にはありえない、ギラギラと太陽の照りつく南国熊本ならではの発想かもしれない。

この会社の製品ページによると、このルーバーの太陽電池は、富士電機システム製のフィルムタイプのアモルファス太陽電池、とのことだ。なるほど、薄いフィルム上の太陽電池なので応用範囲はかなり広そうだ。

パネル一枚の出力は24ワット、と大変小さい。フィルム上のアモルファス太陽電池は変換効率がそれほど高くないのだろう。ただ、このフィルムは光を通す工夫もしているそうなので、窓に取り付けてもそれほど暗くはならないだろう。というか、南国の直射日光をカットしたい用途には逆に向いている。直射日光を一部カットできるうえ発電する製品、という位置付けだ。

この製品は、太陽の自動追尾装置ではないようだ。季節ごとの24の可動パターンに従いルーバーを動かす仕組みのようだ。自動追尾装置なしで安く同等の効果を上げる、優れたアイデアだ。

なおこの製品は、いまは太陽の上下の動きに対応した製品だが、将来は太陽の横の動きにも対応するそうだ。そうなると日照時間のほぼ全部の時間において太陽光を角度90度で受光できることになる。そうなるとさらに製品の付加価値は高まるだろう。

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