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カテゴリー:北海道

稚内の実証研究施設のメガソーラー

今日は稚内の話題。朝日新聞サイト北海道版1月4日付記事「太陽電池 セット完了 稚内メガソーラー」から。

■パネル2万8000枚 新年度に実証研究の仕上げ

稚内市郊外で建設が進んできた大規模な太陽光発電の実証研究施設(稚内メガソーラー)が昨年末、ほぼ完成した。フル稼働すれば総出力は5メガワットにも達し、研究用とはいえ、一般家庭約1700世帯分を賄う能力を持つ国内最大級の発電施設となる。
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独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」が2006年度から、同市と北海道電力に事業を委託して、10年度までの5年間で施設整備と研究を行う。
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「多結晶シリコン」「化合物系」など各種の太陽電池パネル約2万8千枚が取り付けられた架設台51基がずらりと並び、大容量のナトリウム・硫黄電池(NAS電池)の施設も併設された。現在は機器やシステムの調整中だ。

太陽光発電は化石燃料の代替エネルギーの主力として注目されているが、日照や天候に発電量が左右されるため、そのまま従来の送電網に接続すると電圧変動などの問題が起きる。NEDOは稚内メガソーラーで安定した電力供給の実証研究を進めて事業化にめどをつける一方、さまざまな太陽電池の比較や積雪寒冷・強風など過酷な自然環境による影響も調べている。

出力では三重県亀山市の電機メーカー工場にわずかに及ばないが、NAS電池併設は国内で唯一のため、内外の関心は高く、見学者が絶えないという。
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10年度は実証研究の仕上げに入り、終了後は同市に譲渡する見込み。市は公共施設への電力供給や研究、環境教育などに「稚内市営太陽光発電所」として運営・活用する方法を探っている。(C)朝日新聞

稚内市に建設中だったメガソーラーがほぼ完成した。これは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が北海道電力と稚内市に委託した実証研究施設。研究用ではあるが出力は5メガワットと、大規模だ。

この施設については経済産業省北海道経済産業局のホームページ「稚内メガソーラー見学会 施設概要」に概要が書かれている。それによれば、つぎのとおりだ。

稚内メガソーラー

大規模な太陽光発電の出力変動が電力会社の系統に与える影響を抑制・コントロールするため、発電した電力を一時的に蓄電池に貯蔵し必要な時に放出するシステム等を実証研究。(NEDOから研究委託)

<事業名>
「大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究」
<実証研究者>
北海道電力(株)、稚内市ほか
<事業期間>
平成18年度~22年度(予定)
<事業費>
70億円程度
<事業規模>
出力約5000kW

この研究の主目的は、メガソーラーの出力変動が電力会社の系統にどのような影響を与えるか、またどのようにコントロールするか、ということだ。要するにスマートグリッドのベーシックな部分の研究と言える。その変動を制御するため、発電電力を一時的に蓄電池に溜めて必要時に放出するシステムの研究もある。その他の研究テーマは、引用新聞記事にあるとおり、様々な種類の太陽電池パネルの比較、積雪・寒冷・強風による影響の調査だ。またその蓄電池として、大規模なナトリウム・硫黄電池(NAS電池)も設置された。このNAS電池は、Wikipediaのナトリウム・硫黄電池によると次の特徴を持つ。

ナトリウム・硫黄電池は、活物質であるナトリウムや硫黄を溶融状態に保ち...
従来の鉛蓄電池に比べて体積・重量が3分の1程度とコンパクト...
常温では動作しないため、ヒーターによる加熱と放電時の発熱を用いて、作動温度域(300℃程度)に温度を維持する必要がある。(C)Wikipedia

ナトリウムとイオウを溶融状態に保つため300℃という高温が必要になる。高温の金属ナトリウムは反応性が非常に高く危険な物質だ。はっきり言って住宅地には置きたくない蓄電池だ。日本ガイシと東京電力が製造・販売しているそうだが、かなり高価であると想像される。

話を戻してこの研究用メガソーラーは、2010年度が研究の最終年度だ。研究終了後は稚内市に譲渡する見込み、とのことなので、事業費70億円の大掛かりなプロジェクトは研究終了後は市民に役立つ施設となる。

北海道、太陽光発電の悪質業者を業務停止処分

北海道の話題。毎日新聞サイト11月28日記事「業務停止命令:北海道、太陽発電の訪問販売業者に」から。

「光熱費がゼロ」などとうそをつき、太陽光発電装置(ソーラーシステム)を訪問販売したとして、北海道は27日、「ワールドエナジー」(札幌市、荻野正義社長)と「サン・ビックプライス」(東京都港区、同)に対し、特定商取引法に基づき12カ月間の業務停止命令を出したと発表した。ソーラーシステムの販売トラブルが急増しているが、訪問販売業者の処分は全国初という。

道によると、2社は「太陽光発電をモデル施工させてくれる家を探している」と、消費者宅を訪問。「光熱費が一切かからなくなる」などと説明し、オール電化設備などを約300万~900万円で販売していたという。(C)毎日新聞

北海道は太陽光発電の悪質な業者に12ヶ月の業務停止命令を出した。その業者は「ワールドエナジー」と「サン・ビックプライス」と記事には書いてある。どちらも社長は同じ人物なので、この2社は表裏一体の会社だろう。

各サイトを調べた。もちろん今回の処分については書いていない。そもそも「ワールドエナジー」サイトには会社概要が書いていない。会社のサイトに会社概要が無いような会社は信用できない。悪質業者を見抜く一つの方法だ。

一方、「サン・ビックプライス」のサイトには会社概要は書いてあった。それによると、年間売り上げは2004年9月度の時点で約60億円だ。これは5年前の数字だがその後の数字は書いていない。売り上げが5年前の金額を平気で載せている会社も信用できない。これも悪質業者を見抜く一つの方法だ。

これらの会社は、光熱費がゼロになる、という甘言でセールスしたとして処分された。この光熱費ゼロは、ゼロエネルギーシステムに書いてある内容と思う。これは別にどうということもない太陽光発電とオール電化の概念図だ。ただ、太陽光パネルの面積が広ければ、1年をトータルすると余剰電力が生ずるがそれを「光熱費ゼロ」というには論に飛躍はある。まして寒い北海道、暖房の灯油代もかなりかかるだろうし。処分を受けたということは、解約要求にも応じないなど、セールスがかなり悪質なのだろう。おそらく社長が、客をだましてでも契約を取って来い、という厳しい営業を強いている会社と想像する。

北海道で太陽光発電システムを設置するには

太陽光発電システム設置を検討している北海道のかたにとって役立つサイトを2つご紹介する。ひとつは、北海道で太陽光発電システムの設置工事を行っている会社の業界団体と思われる「北海道太陽光発電普及協会」サイトだ。このトップ画面の次の情報は役に立つ。一部を引用する。

・国の補助金制度、札幌市の助成金制度・融資制度を調べてこれらを活用して費用を少なくする。(概ね2割程度低減する)。

・インターネットで標準の価格を調べる。ただし無落雪屋根は北海道独特なので30~40万円割高(1軒当たり)になる。

ホームページ上で無料見積をしているところがあるので、概算の見積をしてもらう。ただし、北海道内の業者でないと実際の施工はできない。

・業者の選択にあたっては必ず複数の業者から見積もりをとる。それぞれ扱っているメーカーによって特徴があるので、ここは特に大事なところである。

・営業の担当者に補助金制度や発電量など気にかかることはすべて質問する。答えられないようなところはやめる。ここが最も重要なところなので、ご家族の複数の人が立ち会うとよい。

太陽光発電システム寿命が長いので、安心できる業者に頼みましょう。
・業者を選択するのは自分自身です。

後悔しないためのポイント
・保障は何年なのか、メーカーによって保障の制度が異なるので保障の中身をよく読む。

・設置金額が妥当なのか。積雪地域での国の補助金対象は73万円/kW以下のシステムで補助金がもらえます。これ以下の金額だと妥当といえます。もちろん設備が大きくなると割安になります。
...(北海道太陽光発電普及協会)

ここでの重要な情報は、積雪地域での国の補助金は、1キロワット当たり73万円以下のシステムが対象、ということだ。積雪地域での太陽光発電システム設置は、そうでない地域より割高になる。その例が上記中の、無落雪屋根への設置で、一軒当たり30~40万円割高になる、ということだ。

ただ、上記中の3番目の項の「北海道内の業者でないと実際の施工はできない」は、そんなことはあり得ない。業界団体らしい表現ではあるが。。。もちろんどこの業者でも設置工事は可能だ。そうはいっても、雪国対応の設置工事をすること、何かあったときの緊急メンテナンスがすぐ可能であること、を考えると、地元の業者がベストであることは言うまでもない。

もうひとつの役に立つサイトは、太陽光発電システムメーカーの京セラの北海道の補助金制度:太陽光発電だ。北海道の各市町村別の太陽光発電補助金がわかりやすく一覧表になっている。市町村により補助金額は千差万別であることがわかる。「遠軽町住宅用太陽光発電システム設置費補助金」の補助金額70万円は大変すばらしい金額だ。低い方は、1キロワット当たり3万円だ。通常の家庭は3~5キロワットのシステムなので、補助額は3キロワットのシステムでは9万円にしかならない。引っ越して太陽光発電システム設置を検討しているかたは遠軽町に引っ越そう!!

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