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カテゴリー:愛知県

安城市の省エネプロジェクト

今日は愛知県安城市の話題。読売新聞サイトの5月6日記事「小中学校で省エネ 削減額の80%還元 愛知・安城市」から一部を引用する。

「地球にやさしい環境都市」を宣言している愛知県安城市。市立の全29小中学校で昨年から始めた省エネプロジェクトが成果を上げている。

プロジェクトは、学校ぐるみで省エネに力を入れてもらうため、電気、ガス、水道など光熱水道費を過去3年の平均よりも減らした場合、その削減額の80%を学校に還元するというもの。

ドイツで行われている「フィフティ・フィフティ・プロジェクト」を参考にしたが、ドイツでの還元率は50%。市環境首都推進課の天野竹芳課長は、80%とした理由を「節減意欲をさらに高めるため」と説明する。

1年目の昨年は各校とも7~12月の半年間を集計した。敷地内に風力と太陽光の発電システムを設置している安城北部小学校では、全校児童にわかるように太陽光発電の仕組みを紹介するパネルを設置。使ったエネルギー量を1か月ごとに掲示板に張り出し、児童の省エネ意識を高めることで、7~12月の校内の光熱水道費を、過去3年の同時期よりも5・2%削減した。
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全小中学校の光熱水道費(昨年7~12月)は計7500万円で、過去の平均より1000万円(約12%)少なかった。市の試算では、CO2排出を54トン削減したことになるという。

市は昨年度、削減率を5%程度と見込んで半年分の300万円を予算に計上していたが、予想を超えたため追加予算を組んだ。今年度予算には1年分でとりあえず600万円を計上している。天野課長は「昨年は、天候の関係でプール使用による水道代が減ったこともあるが、上々の結果だった。子供たちの意識をさらに高めたい」と話している。(C)読売新聞

安城市は「地球にやさしい環境都市」を宣言しているとのこと。そこで安城市のホームページを見たが、トップページを含め主なページを見た限りではこの宣言文は掲載されていない。そこで検索したところ、地球にやさしい環境都市宣言ページを見つけた。宣言は1998年と12年も前なのでトップページから埋もれてしまったのだろうか。さらに検索すると、この宣言を実現するため安城市環境基本計画を策定し実行しているようだ。具体策には欠けるようには思うが立派な内容と思う。

さて今日の話題は安城市の省エネプロジェクト。市のホームページ中にも「地球を守ろう!」学校省エネプロジェクトが掲載されている。

この省エネプロジェクトには市内の全29小中学校が参加。生徒・教職員が省エネに勤め節約できた光熱費の8割を学校に還元する、というユニークな制度だ。そして還元された報奨金の使途は児童会・生徒会で決める、ということもユニークだ。

このプロジェクトはドイツの類似プロジェクトを参考にしたそうだが、ドイツでは還元率50%なのに安城市では80%と、市の意気込みが感じられる。

このプロジェクトにより、昨年後半の半年で光熱費は約1000万円も節約できたそうだ。そして温室効果ガスは54トンも削減できたことになる。この節約は約12%に相当するとのことだ。省エネ意識を高めるだけで光熱費が1割も減らせるとは、驚きだ。この「バックマージン型」プロジェクトは効果があるとみなせる。なお市は、予想より削減率が高かったため追加予算を組んだそうだ。

ここで安城市の太陽光関連補助金を調べた。太陽光発電設置補助金は、1キロワット当たり7万円で、上限6キロワット。金額・上限とも、市町村レベルの太陽光発電設置補助金ではトップレベルだ。そしてさらに、この補助金の予算は2010年度は1億4000万円にものぼるのだ。市町村レベルでこの予算額は突出している。県でこの予算より少ないところもあるくらいだ。

また太陽熱利用システムへの補助金もある。こちらの金額は、集熱器の面積1平方メートル当たり1万6000円だ。こちらは利用者が少ないことを予想しているせいか、予算額は100万円だ。

ということで、安城市は環境対策にかなりの熱意をもっておりそれを政策にも反映していることがわかった。

太陽光で動くぬいぐるみのトラ

今日ご紹介するのは太陽光発電を利用したアイデアでは最もユニークな代物か。読売新聞サイト愛知版の4月16日記事「ぬいぐるみトラでサル撃退 農作物被害続く岡崎・大幡町」から一部を引用する。

前脚動き、「ガォーッ」とほえ、青い眼光鋭く

農作物を食い荒らす野生ザルの被害が続いている岡崎市大幡町で15日、動くぬいぐるみのトラがサルを威嚇する装置が設置された。...

装置は高さ約2メートル。風力と太陽光発電で全長約1メートルのぬいぐるみのトラが前脚を動かすほか、「ガォーッ」とほえ、目から青い光を放ってサルを脅す仕掛け。

同市東部の山間部にある大幡町では、3年ほど前からサルが増え、今では100頭以上の群れが米やダイコン、ニンジンなどを食い荒らしている。農作物に網をかぶせるなどして防いでいるが、被害は後を絶たない。同市内では昨年度、推定約2000万円のサルの被害があり、同町周辺では約90万円に達したという。

地元の人が2年前、トラのぬいぐるみを畑に置くだけで効果があった、という記述をインターネットで見つけ、試してみた。1年目はサルの姿を見かけなくなったが、動かないトラにサルが気付いたのか、姿を見せ始めたという。

このため、町総代の本多勝佳さん(66)が地元に工場のある自動車部品メーカーのアイシン・エィ・ダブリュに相談を持ちかけ、安城市にある同社ものづくりセンターの池田重晴センター長らが、からくり人形の技術を応用し、アルミの廃材などを使って装置を作った。材料費などはアイシン側が負担した。
...(C)読売新聞

愛知県岡崎市の話題だ。太陽光発電と風力発電で動くぬいぐるみのトラという、前代未聞の話題。このトラのぬいぐるみの画像を見ると、上に小さな太陽光パネルがあるのがわかる。大きさは30cm四方程度だから、出力は10~20ワット程度か。風力発電装置も付いているはずだが、この画像にはそれらしいものは無い。一番下の段に、水平の水車のような装置があるので、それが風力発電装置だろうか。

このトラ、野生ザルを追い払うためのものだ。トラの全長は1メートルで、この電力で前脚を動かし、また吼え、目から青い光を放つ、という機能だ。まあ子供だましだが野生ザルには効果があるようだ。

このトラはアイシンの系列会社がからくり人形の技術を応用して作った、とのこと。材料はアルミの廃材で、費用は会社が負担したそうだ。まあ材料費よりは人件費の方が高かったろうが、おそらく担当技術者は楽しみならがトラを作ったことだろう。

豊橋市自然史博物館の太陽光発電システム設置

今日は豊橋市の話題。読売新聞サイト2月28日記事「太陽光発電設置 関連映像も紹介」から。

豊橋市自然史博物館(大岩町)は、屋上に太陽光発電パネルを設置した。

同館では、展示室や収蔵庫などの照明や空調で電気を大量に消費しており、年間1000万円以上の電気代がかかっている。このため、省エネと地球温暖化対策を兼ねて、大型パネル2基(容量計20キロ・ワット)を今月上旬に設置した。太陽光発電によって、年間約34万円の電気代を節約できる見込みという。

また、同館の古生代展示室では、太陽光に関連が深い新しい映像番組「光合成と生命の進化」を公開している。新番組は、光合成をするバクテリアのおかげで地球が酸素に富んだ惑星になり、多細胞生物が誕生することになったことを約3分間の映像で、わかりやすく紹介している。

太陽光発電パネルの設置費と新番組の制作費の総額は約2000万円で、全額が国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用した。(C)読売新聞

豊橋市自然史博物館に太陽光発電システムが設置された、という話題だ。この豊橋市自然史博物館のサイトは今となっては珍しいフレームを使用している。この太陽光発電システムに関するニュースは太陽光発電パネルを設置し、古生代展示室に新番組を追加に書かれている。

この太陽光発電システムの出力は20キロワット。大型パネルを2基、と記事にあるが、この画像のとおり、手前と奥に1基づつあるのがわかる。

この太陽光発電価システムの価格は不明だ。この設置と同時に太陽光に関連が深い新しい映像番組「光合成と生命の進化」を作成し、太陽光発電システムと新映像番組の合計費用が約2000万円だった、とのことだ。太陽光発電システムが1キロワット当たり70万円と仮定すると、出力は20キロワットだから設置費用は1400万円。残りの600万円程度が映像制作費、ということだろう。

ここでこの豊橋市の太陽光発電設置補助金を調べた。補助金額は、1キロワット当たり8万円、上限4キロワット(32万円)と、市町村レベルとしては高い補助金額だ。愛知県の市町村は太陽光発電設置補助金の金額の多いところが多いが、それは県が市町村に補助金を出しているからだ。そのあたりはこのブログの昨年11月21日記事「愛知県の太陽光発電システム設置補助金」に書いたとおりだ。

半田市小学校の体育館に太陽光発電システム設置

読売新聞サイトの2月19日記事「小学校体育館に太陽光発電設置 半田市予算案(愛知)」から。

来年2月に完成予定の半田市立花園小学校の体育館で、市内の小学校では初めて、屋上に太陽光発電装置が取り付けられることが、18日行われた新年度予算案の発表で明らかになった。

体育館は老朽化などで改築される。鉄骨平屋約1200平方メートルで、屋上に1時間に20キロ・ワット発電できるソーラーパネルを設置。同小で1日に消費する電力の2割に当たる50キロ・ワットを発電する計画だ。体育館の改築費は約4億4500万円で、このうち太陽光発電装置の設置費は約2000万円。(C)読売新聞

この記事では太陽光発電システムの規模がわからない。記事には「20キロ・ワット発電できるソーラーパネル」と「1日に消費する電力の2割に当たる50キロ・ワットを発電」とある。この太陽光発電システムの最大出力は前半の20キロワットのように思うが、後半の記述から剣山する。後半には1日の発電量が”50キロワット”と書いてあるが、これは”50キロワット時”の誤りと仮定する。すると、365を掛けて、年間発電量は18250キロワット時、となる。この年間発電量から想定されるシステムの最大出力は、18キロワット程度だ。ということは、最初の表現のとおり、このシステムの最大出力は20キロワットなのだろう。

そうなると、20キロワットの太陽光発電システムの設置費用が、記事によると約2000万円だ。割り算をすると、1キロワット当たりの設置単価は100万円、となる。これはかなり高価だ。高価となる理由は、想像の世界だが、屋根がフラットのため架台設置費用がかさむ、くらいか。いつも書いていることだが、想定より高価なので市はその理由を説明しなければならないし、マスコミはそれをきちんと追求しなければならない。

アサヒビール名古屋工場の太陽光発電システム

アサヒビールの1月20日付プレリリースアサヒビール名古屋工場に太陽光発電設備を導入から一部を引用。

~CO2排出削減量は、年間約5,000kg~
~原油に換算すると年間で約3,800Lの節約効果~
~ゲストハウスの年間に使用する照明用電力の約50%に相当~

アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 荻田伍)は、自然エネルギーの普及に貢献し、CO2排出量削減の取り組みの一環として、名古屋工場(所在地 愛知県名古屋市守山区)に「太陽光発電設備」を2010年2月上旬より導入します。

今回導入する「太陽光発電設備」は、名古屋工場のゲストハウスの隣に1枚1.32平方メートルのパネルを80枚設置するもので、総パネル面積は 106平方メートルとなり、システムの発電規模は年間約15,855kWhです。この太陽光発電によるCO2排出削減量は年間約5,000kgとなり、原油に換算すると年間で約3,800Lの節約効果が見込めます。この設備で発電する電力は、ゲストハウスの年間に使用する照明用電力の約50%に相当します。
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アサヒビール(株)は、永続的に社会から受け入れられる企業グループを目指して、CO2排出量削減など環境負荷低減に積極的に取り組むとともに、自然エネルギーの本格的な普及に貢献する活動を推進しています。

昨年4月には、食品業界で最大となる年間4,000万kWhの風力発電およびバイオマス発電によるグリーン電力に関する契約を締結しました。これにより、全9工場で年間に製造する「アサヒスーパードライ」缶350ml全数量およびギフトセットのビール類の製造に使用する電力とアサヒビール本社ビルで使用する電力のすべてをグリーン電力で賄っています。

さらに、2008年には、ビール醸造煮沸時のCO2排出量を約30%減らす世界初の新技術「PIE煮沸法」を開発するなどCO2削減に向けた取り組みを推進しています。
...(C)アサヒビール

アサヒビール名古屋工場のゲストハウスの隣に太陽光発電パネルを設置し2月から稼動、というプレリリースだ。ただ、システム規模は極めて小さい。ここに書いてあることは、太陽光発電パネル80枚、また年間発電量約16,000キロワット時、という情報だ。太陽光発電パネルは1枚当たりの出力は約200ワット、つまり0.2キロワットなので、80枚×0.2キロワット = 16キロワットとなり、このシステムの出力は16キロワットだ。また年間発電量約16,000キロワット時から、出力は1000で割って約16キロワット、となり、同じ数字となる。従って、この太陽光発電システムの出力は約16キロワット、と推察される。16キロワット、ということは一般家庭約4軒分。ビール工場としては非常に小さい規模だ。といってもこの太陽光発電によりゲストハウスの年間使用電力の約半分は節約できる、とのことだ。

上に引用したプレリリースは、アサヒビールがいかに環境に配慮した会社であるか、ということをいろいろな点から書いている。ただ、この記事のメインとなる太陽光発電システムが一般家庭4軒分の出力では、ここまで大げさに発表しなくても、という気もしてくるのは事実だ。

しかしその中に書いてある「年間4,000万kWhの風力発電およびバイオマス発電によるグリーン電力に関する契約を締結」は凄い話題だ。もちろんこれらの発電は自前ではなく購入するものだが、年間4000万キロワット時、という数字は先の太陽光発電とは比べようも無く大きい。

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